ことのはカフェ

カフェに纏わる由なしごとをそこはかとなく綴ります。

傘を忘れた時は

雨の降る日が多くなってきましたね。
うっかり傘を忘れてしまったら、喫茶店で雨やどりするのも楽しいものですね。そんなときはなるべく通りが眺められる席に座ります。

行き交う人たちの傘の柄が多種多様で、見ていて飽きません。ハートの柄、青空の柄、虹の色のもの。最近は視界をよくするためなのか、一部を透明にした傘もあるのですね。目から鱗、です。

あちらから歩いてくる人が持っているのは、もしかするとモネの睡蓮の柄でしょうか。雨模様の空にはとても映えます。

浮世絵の柄やゴッホクリムトの絵画をプリントした傘もあると聞いたことがありますが、まだ現物に出会ったことはありません。人を選ぶ傘なのかもしれませんね。

美味しいコーヒーをいただきながら、色とりどりの傘を眺めていると、傘を持たずに出かけてしまったことも失敗ではなかったと思えてきます。


数十年前なのですが、学校行事で傘を使った人文字をつくったことがあります。男の子チームと女の子チームに分けて、二文字の学校名を表しました。男の子チームは紺色や黒がほとんどだったので、とてもくっきりした文字に仕上がりました。女の子チームの方は当時の流行だったパステルカラーが多く、ふわりとした文字になりました。読みにくいですが、きれいなお花みたいでした。

今だと男の子チームにも、もっと多くの色が見られるのかな…と思いました。

雨が上がったようです。お日さまがお顔を見せてくれたら、オープンテラスのカフェでコーヒーを楽しみたいですね。