ことのはカフェ

カフェに纏わる由なしごとをそこはかとなく綴ります。

ドラえもんのように

カーテンを開けると雪虫が飛んでいるのが見えました。寒くなりそうなので、コーヒーは喫茶店ではなく、家でいただくことにします。

ちょうどよいお茶請けもあります。
文明堂さんの『ドラえもんどら焼き』です。
はちみつ入りのふわふわした生地にドラえもんの焼き印が押してある、何ともほのぼのとしたお菓子です。

このどら焼きは、まるでタイムマシーンのように
新入社員時代を思い出させてくれます。

当時、会社にいらっしゃるお客さまがいつも、この
ドラえもんどら焼き』をおみやげにくださいました。ご年配で風格のある会社の重役のような方が、にこにこと手渡してくださったこの意外なおみやげに最初はとても驚きました。

スタッフを和ませるために、敢えてそのようなお茶目なものを選んでくださったのだと思います。

そのやさしいお心遣いを忘れないように…と言っては恰好つけ過ぎですね。美味しかったので、と正直に言いましょう。数十年経った今でも、時々取り寄せます。

マンガの中のドラえもんはお皿にたくさんのどら焼きを積み上げて、楽しそうに次々と頬張っていきます。時々、真似してみたいような気もしますが、ドラえもんの丸いおなかは真似したくないので、1個だけにしておきます。

どら焼きの後にコーヒーをひと口。お店と同じ豆を使っても、お店と同じ味にはならないものですね。やっぱりプロのお仕事って素晴らしいなぁ、と改めて思います。

もし、ドラえもんがいたら『どこでもドア』を貸してもらって全国のカフェを巡りたいです。


未来にはロボットが当たり前に家にいる、ということもあるのかもしれませんね。そのロボットたちが皆、ドラえもんのようにほんわかとした心を持ったやさしいロボットだとよいな、と思っています。