お店の奥の方を見て、お兄ちゃんが小さな声で言う。『マリコさんが思っているのは、ああいう人かな?』その視線を辿ると女の人がひとり、老舗のものらしい万年筆を手に、ときどき微笑みを浮かべながら便箋に何かを綴っている。私たちは少しの間、その様子を…
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